フランス海軍との信頼関係を象徴するアイコニックなダイバーズ チューダー「ペラゴス FXD」
確かな信頼性、洗練されたスタイルを特徴とするスイスのブランド時計コピー・チューダーより、「ペラゴス FXD」(REFERENCE 25707B/21、44万3300円・消費税込)が登場。水中ナビゲーションのために設計された本格ダイバーズのルーツは、1950年代に端を発する“マリーン・ナシオナル”ことフランス海軍との蜜月関係にまでさかのぼります。
フランス海軍との信頼関係を象徴するアイコニックなダイバーズ
1926年にハンス・ウイルスドルフにより設立されたチューダー。ダイバーズウォッチ製造に関する歴史は、創業から四半世紀を過ぎた1954年、100mの防水機能を備えた防水時計“Ref.7922”の登場からスタートしている。
大きな契機となったのはその2年後の1956年。当時トゥーロンに拠点をかまえたフランス海軍附属の水中研究調査グループが、同社製ダイバーズ“オイスター プリンス サブマリーナ”の防水性を高く評価。これをきっかけに両者の間に確かな信頼関係が築かれることに。やがて1961年にはチューダーはフランス海軍の正式サプライヤーとなり、1980年代に至るまでさまざまな防水時計を継続的に提供することとなった。
数十年にわたる蜜月の中でさまざまな名品が生まれたが、とりわけ特筆すべきは、1970年代半ばに誕生した“Ref.9401”だろう。ダイヤルとベゼルは大海原を思わせる鮮やかなネイビーブルー、ケースバックには“M.N.(Marine nationale)”のイニシャルと製造年のエングレーブを誇らしげに刻むこのモデルは、1980年代まで長きにわたりフランス海軍に提供され、さらに2000年以降はフランス海軍の潜水学校や戦闘ダイバー部隊の間で愛用され続けてきた。
●戦闘ダイバーズ部隊の過酷な任務を支える独自仕様に注目
さて、新作「ペラゴス FXD」は、このシンボリックな“Ref.9401”からインスピレーションを得て誕生したもの。
ムーブメントには、非磁性シリコンバランススプリングと約70時間のパワーリザーブを携えたC.O.S.C.認証マニュファクチュール、“キャリバーMT5602”を採用。一体鋳造のタングステン製ローターには繊細な透かしを施し、ブリッジとメインプレートはレーザー加工によるデコレーションがあしらわれるなど、高い耐久性や精度とともに美しさを秘めている。
明るいネイビーブルーのダイヤルやスクエア型のアワーマーカーは、チューダーが長年手がけてきた伝統的な意匠に対するオマージュ。先端にスクエアを付けた“スノーフレーク針”も、1969年発表のアイコニックなダイバーズウォッチからインスピレーションを得たものだ。
もちろんスチール製のケースバックに誇らしく刻まれたフランス海軍のロゴマーク、 “M.N.21(Marine nationale 2021)”の文字も見逃せない。
一方、単なるシグネチャーモデルの復刻というわけでもないのがこのモデルの魅力。開発にあたってはフランス海軍のなかでも権威ある戦闘ダイバー部隊として知られる“コマンドー・ユベール”の協力を得て、彼らが求める一連の技術的仕様を精緻な技術で具現化している。
たとえば、120ものノッチを備えた両回転対応ベゼルもそうしたもののひとつ。反時計回りの方向で0から60までの目盛りが刻まれた特殊な仕様は、“水中ナビゲーション”と呼ばれる戦闘ダイバー部隊の重要任務に特化したニーズを満たすべく、シンプルな操作で正確な任務を果たせるように開発されたもの。
ベゼルリングはケース本体よりも大きく設計するとともにグリップ感を向上、これは長時間の潜水で感覚の鈍った手でも操作しやすいようにとの配慮から。
さらには針先やアワーマーカー、回転ベゼルのメモリにはグレードXのスーパールミノヴァを塗布。サテン仕上げを施したケースは光の反射を抑えたマットな質感で視認性を確保するなど、あらゆる面でダイバーズウォッチとしての実用性を備えたディティールにはぜひ注目したいところだ。
●製品仕様
・44万3300円(消費税込)
・ケース:42mmチタニウム製ケース サテン仕上げ、固定構造のストラップバー
・ケース厚:12.75mm
・ガラス:サファイアクリスタル
・ムーブメント:マニュファクチュール キャリバー MT5602
・駆動時間:パワーリザーブ70時間
・防水性能:200m(660フィート)
・ブレスレット:セルフグリップ着脱システムによるファブリックストラップ