阿蘇青年会議所 2024年度スローガン

「阿蘇はひとつ」
温故知新~先人の教えに学びつつ、新たな未来へ~

阿蘇青年会議所 第45代理事長 山村 弥平

はじめに

「阿蘇」といえばと考えると何を思い浮かべるでしょうか。阿蘇はすばらしい自然、歴史・文化、特産品などの様々なものが連想される地域であり、とても魅力にあふれる地域です。またそれは、生産者や住民の方々の協力があって、今までも大事に持続されてきました。しかし今までの歴史の中で、地震や噴火、豪雨災害などの多発する自然災害が起きてきました。また昨今では新型の感染症などの拡大のために行動が出来なかった時もありました。それでも昨年からは、感染症の分類が2類から5類に変わった事で行動制限も無くなり、経済回復・復興の兆しが見え始め、観光の流れも戻ってきました。まだまだ地域の課題として、阿蘇の様々な地域での職場や事業所での人手不足といった生産年齢人口の減少がある中で、これからもより良い阿蘇の未来に向かってJC運動を行ってまいります。

阿蘇青年会議所は1980年10月18日に創立し、「阿蘇はひとつ」というスローガンのもと、地域の明るい豊かな社会の実現を目指して想いを繋いできました。会員にとって青年会議所での活動は様々な機会の提供があり、その機会を自ら利用することで成長に繋がり、その後の地域社会に必要な人財として「明るい豊かな社会」の実現に寄与できると確信しています。本年度は「阿蘇はひとつ」温故知新~先人の教えに学びつつ、新たな未来へ~とスローガンを掲げ、これまでの先輩方の阿蘇JCの運動を振り返りながら、新会員のメンバーとしっかりと手を取り合って活動して参ります。

―組織運営方針―

これまで先輩方が築いてきた阿蘇青年会議所の運営を次の世代にもつなげていく為にも会員一人ひとりが会員として、責任感やそして参加してからの達成感を得ること、そして充実感に満たされる1年間とさせて頂きます。これまでも委員会で例会や事業計画・報告を行って来ましたが、更に新入会員メンバーも参加しやすい、活動が出来る組織にしていきます。その為にも昨年までも築いてこられた運営方法を大事に継承して、新たに議論を交えながらも更なる発展を築いていく事が必要だと考えます。

また本年度も行政や他団体との連携・交流をしっかりと図り、阿蘇の未来の為にも継続的な他団体交流を行ってまいります。

―委員会―

本年度は、「①総務広報委員会」「②事業委員会」の2つの委員会を設置します。

①総務広報委員会

本委員会は専務理事のもと、総会の担当や阿蘇青年会議所の例会を担当して頂きます。また活動報告として、SNSやHPを利用して内外に情報の発信し、広報活動を行います。そして阿蘇JCの会員全体のコミュニケーションを図って、交流促進も担当して頂きます。そして何よりも阿蘇青年会議所の新メンバーが活動しやすい様に運営してまいります。

②事業委員会

事業委員会として二つの事業に分けます。

(1)阿蘇の地域資源や食文化を通したまちづくり事業

阿蘇には豊富な地域資源があります。ここ最近では感染症対策による活動の制限がなくなったことで観光が復活して、海外の方々の観光も増えることで、阿蘇の魅力は世界にも拡がっています。新しいものから阿蘇独特の地域資源について新しい活用方法を考える活動や、阿蘇を盛り上げようと活動する同じ青年団体や地域づくりの団体と連携して、これからの阿蘇の魅力を創造・再発見する事業を行います。

(2)阿蘇の子供たちを対象としての青少年の育成を目的としたひとづくり事業

未来の阿蘇を担う青少年の育成を担います。私自身も小学生の頃にJCの青少年育成事業に参加したこともあり、地域での友達が増えたことや楽しかったことを覚えています。この経験からも、今の阿蘇の青少年たちにも笑顔があふれて、今後の成長に活かされる機会となればと考えます。そして事業を通して、子供たちに地域への興味が深まり、心豊かに郷土愛が育まれていくことに繋がる事業を行います。

―結びに―

私の父も阿蘇青年会議所のメンバーでした。子供のころからJCという二文字を聞いて育ってきました。その当時の父は、JCの活動に忙しそうにも楽しんでいる姿がありました。また家族でJCの事業に参加することもありましたし、北海道でのホームステイを体験する事業に参加することもありました。入会以前から「JCとは?」と興味をもって育ち、阿蘇青年会議所という団体に興味がありました。今では様々な地域の人たちと協力し合い、みんなが大好きな阿蘇を盛り上げていきたいという思いで2017年に入会しました。

これまで阿蘇の先輩方が築き・紡ぎ・繋いできたことで今の阿蘇青年会議所があります。これからも今までの歴史と伝統を誇りに、そして先人の教えに学びつつ、地域に必要とされる団体となれるように、阿蘇青年会議所の新たな未来へ繋げてまいります。今後も皆様方の温かいご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。