理事長所信

阿蘇青年会議所 2018年度スローガン

「阿蘇はひとつ」
~”らしさ”が生み出す 個性輝き合う未来へ~

阿蘇青年会議所 第39代理事長 山内誠一朗

はじめに

1980年 阿蘇青年会議所が創立された年に私は生まれました。
38年という時間の中で、私が体感してきた数々の苦難-バブル経済の崩壊、グローバル化、超就職氷河期、リーマンショック、多発する自然災害、生産年齢人口の減少-これらは、阿蘇青年会議所が地域と共に取り組んできた課題の歴史といえるでしょう。どんな苦難にも立ち向かい、地域を支えてきた伝統ある阿蘇青年会議所。その第39代理事長の役を仰せつかり、大変な重圧を感じています。
青年会議所は「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、会員同士切磋琢磨しながら自己研鑽をし、その力をもって地域社会へ奉仕することを活動・運動の柱としています。自己研鑽とは、怠らず精進して得た知恵を持って無駄なものをそぎ落とし、本来の自分を見つけることだと考えます。今年度は『阿蘇はひとつ』~“らしさ”が生み出す 個性輝き合う未来へ~のスローガンのもと、会員それぞれが自分“らしさ”を大切にし、個性が磨かれ、輝きを増す場所を作ります。私達の輝きが、阿蘇で輝く別の個性を必ず引き寄せるはずです。また、阿蘇青年会議所がこれからも地域を支える団体として必要とされ続けるよう阿蘇青年会議所“らしさ”を大切にし、独立性を持つ中立公平な団体として私達にしかできない活動・運動を行っていく所存です。そして、私達は他者の“らしさ”も尊重します。他者の“らしさ”を理解する事に努め、偏った視点から生まれる差別をなくします。互いの“らしさ”を尊重し合い、創立当初から続く『阿蘇はひとつ』の体現に向けて、私達が先導となり行動する事が、限りない可能性と希望に満ちた「明るい豊かな社会」に直結するものと確信しています。

組織運営について

阿蘇青年会議所は、これまで私達を導いてくれた知識と経験豊かな会員が卒業し、生まれ変わりの時を迎えています。私の使命は、創立当初の理念を次代に繋ぐとともに、先代が綿々と培ってきた会議所運営の方法論を継承し、更なる発展を進めていくことにあると考えています。
前年度、当地域で開催された熊本ブロックシニアクラブ会員大会は、先輩方と現役世代を繋ぐ素晴らしい機会となりました。今後も先輩方と強い繋がりを持ち、阿蘇青年会議所の伝統と魅力を現役会員に伝えていきます。また、会員一人ひとりがその個性を開花させ、優れたアイデアと実行力をもって活き活きと自発的に行動できる組織を目指し、意思統一を密に行うことで委員会活動を支援し、会議法を遵守した円滑な会議運営を行うと共に、JC活動・運動の魅力を全会員が共有できるよう適正な情報伝達に努めます。

阿蘇らしさとは

ここ阿蘇では多くの自然を見ることができますが、そのほとんどが人の手が加わった二次的自然となっています。新緑の時期には壮大な水面鏡を作り、秋には黄金の実りに曼珠沙の赤い花が彩りを添える美しい水田。千年を超える月日を人の利用により維持されてきた日本最大規模を誇る広大な草原。この景観こそが阿蘇にしかない特別な地域資源であり、阿蘇という地域が人に必要とされてきたのはこの自然があったからに他なりません。
私はこの自然を守るのではなく、活用していく姿こそ阿蘇らしさであると考えます。2016年4月、この地は大きな災害に見舞われました。大きな爪痕を残した災害の、復興の基軸となるのもこの地域資源です。阿蘇に生きる私達は自然災害には負けません。変わらずに自然と共に生きる阿蘇人として力強く復興した未来に、新しい阿蘇らしさをお見せできることをお約束します。

防災

近年阿蘇地域は度重なる大きな自然災害を経験しました。私たち阿蘇青年会議所は、青年会議所が持つ全国的なネットワークを駆使し、災害初動から物的支援の充実を図ると共に、人的支援の入り口として社会福祉協議会をはじめとする関連団体と緊密に連携しながら、地域の復旧・復興に向けて主体的に取り組んできました。
青年会議所は全国で培われた防災・減災のノウハウを有しています。当青年会議所も災害を経験する中で、災害発災後から復興に向けての動きを精査・検証し、2016年度に規定化することができました。今年度は災害対策委員会を設け、防災・減災に向けて各地域の青年会議所が持つ知識を学び、それを阿蘇地域に合わせた形で落とし込めるよう関連団体と積極的な情報交換を行い、災害に強い町づくり、減災に向けた地域づくりを共に進めていきたいと考えます。

委員会へ

今年度は「総務・広報委員会」「町づくり委員会」「人づくり委員会」「災害対策委員会」の4委員会を設けました。
「総務・広報委員会」は専務理事のもと、総会の担当、会議資料の精査や記録を行い、会議所活動の円滑化を担います。例会は各委員会を跨いだ会議所全体のコミュニケーションを充実させる家族例会を担当します。また、広報としては外部の視点で事業・例会を評価し、内外に適正な情報発信を行います。
「町づくり委員会」は、地域社会の発展に関する事業を担います。青年らしい柔軟な視点で地域資源の新たな活用方法を探る活動や、前年度の青年連携事業を引き継ぎ、地域の青年団体をはじめとする地域づくり団体との連携を通し、共に未来の阿蘇を創造する事業などを行います。
「人づくり委員会」には、会員が自分らしさを磨く人材育成の場を作っていただきます。対外としては、未来の阿蘇を担う青少年の育成事業を行います。阿蘇の自然を活かし、地域の子供たちに笑顔と成長の喜び、そして郷土愛を伝える事業を行います。
「災害対策委員会」は、地域の防災・減災に関する事業を担います。青年会議所の災害ネットワークを駆使し、災害に強い地域づくりを行います。

結びに

「青年が積極的な変革を創造し開拓するために、能動的な活動できる機会を提供する」
これはJCI Missionの和訳です。ここでいう機会とは偶然に得るものではなく、“Opportunity”努力の結果によって得られる機会のことをいいます。6年前、阿蘇青年会議所に何の志も持たず加入した私を迎えてくれたのは、地域の課題に対し真っ向から向き合う心熱き仲間達との出会いでした。信念をもって行動する姿に憧れ、その情熱に心動かされ、多くの学びを得ることができました。その出会いは今の私を形作る大切な記憶となっています。責任世代として日々の暮らしに追われる中で時間をつくるのは大変ですが、青年会議所に所属しているからこそ得られる様々な機会を経験することは必ず自分のためになります。阿蘇青年会議所が出会いと学びの場であり続け、私たちの成長が未来の阿蘇のためなることを誓い、会員一同精進して参ります。
皆様方の温かいご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

【基本方針】

中立公平な視点で物事の真偽を見定めます。
変化を先取りし、地域社会の発展に寄与します。
地域の特性を活かした提言・提案を行います。
阿蘇の自然を愛し、郷土愛を次世代に伝えます。
個人の自発的な行動を重んじ、活力ある組織をつくります。